初任というのは、学校で正規に職員として採用された経験がないという意味です。ですから、臨時的任用職員(臨任)を何年やっていても正規の職員になった時点が初任ということになります。正規の職員になっていて、何らかの都合でやめてしまった場合は、同じ初任でも扱われ方が変わります。
まあ、いろいろな初任が今の時代ですからいます。一番シンプルなのは大学を卒業し、先生になる場合です。大学時代に教員免許を取得し、企業などに就職することなく、先生になった人が昔は大半でした。僕自身、そのパターンです。最近では、企業でお仕事をしたり、公務員から転職したりする人も増えています。教員免許自体がとりやすくなっているということもあります。以前は(僕が大学生だったころはですが)、都心部でも小学校の教員免許が取れる大学は10校前後だったと思います。今では、その数倍の大学で小学校の教員免許が取れます。また、通信大学で免許を取得する人も、転職組には多くいると思います。
いずれにしても、初めて仕事として先生をやる場合には、初任として扱われます。初任者向けの研修を受けなければなりません。これは、文科省が決めたことですので、「法廷研修」と呼ばれています。かなりの回数の研修が義務付けられています。そして、1週間に1日、初任の先生の指導をする初任研担当の人が来ます。初任に自分で授業して見せたり、初任の先生の授業を見て、指導をするわけです。初任研担当の人は、校長、副校長、教務主任をやっていた先生が務めます。
一見すると至れり尽くせりのような気がしますが、実際は、初日から先生をやらなければならないので、大変だと思います。今先生をやっている人たちだって、そうやって、先生業を始めたわけですから、それだけバックアップされれば十分だろうという意見もあるかもしれません。しかし、今は、そんなに甘くないような気がします。lineで保護者の間を行きかっている情報量はかなりなものだと思います。1年生になってできたlineだけでなく、幼稚園や保育園時代のlineも生きているわけです。クラスを横断するだけでなく、学校も横断して情報が流れます。特に、初任であることはすぐにわかるわけですから、その指導について疑問符をつけてみる傾向は強いと思います。ですので、初任の先生にできるならば、担任を持たせずに教科担任をさせて、子どもの様子を見るようにさせてあげることができれば一番良い育成法だと思います。こんなことは、すべての校長も理解していると思います。実際、そうできた年は、担任ではなく、ベテランの先生のクラスの副担任として、授業だけでなく、懇談会や個人面談にも入るようにしていました。
ただ、今の人事配置の状況では、それも難しいと思います。どうしても、初任の先生に担任を持ってもらわないといけない状況があります。法令の改正がないとできないことは、どうしようもないことです。ですので、言っても仕方ないのですが、でも、今後のことを考えれば、少しでも早く、対応できるようにすべきだと思います。毎年、数多くの初任を迎えなければならない学校現場を考えれば、当然ですが、ゆとりをもってスタートさせてあげることができることも、とても大切だと思います。
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