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2026年5月30日土曜日

生成AIを活用できるようにした授業にしたいですよね。

デジタル教科書の是非論がありますが、デジタル教科書を導入することが、学校の在り方や授業の展開方法を変える大きなきっかけになることは間違いありません。特に、授業の形態は大きく変化していくでしょう。

調べる活動を行うには、その根拠となる情報を手に入れなければなりません。従来であれば、教科書や資料集に書かれている記述から根拠を見出していました。また、自分の考えを修正したり補足したりするうえで、友達の意見が大きな役割を果たしてきました。その中で教師は、基本的に子どもたちの意見をまとめる、いわゆるファシリテーターだったと言えます。もちろん、デジタル教科書が普及しても、教師のファシリテーターとしての役割は大きく変わらないでしょう。

しかし、子どもたちの側は、より主体的に学習に取り組む必要があります。今後、生成AIを活用していくことになれば、子どもたちと生成AIとの間に「対話」が生まれます。子どもたちは、生成AIと様々な角度から考えをぶつけ合うことができるようになるのです。そして、生成AIが提示してきた内容に対して、その「根拠」を明示するよう求めることも可能です。思考するうえで、対話する相手がいること、そして根拠を明確にしながら思考を進められることは、子どもたちにとって非常に楽しい経験となるはずです。

また、これまでは自分一人では難しかった「まとめ(推敲・校正)」の段階でも、生成AIはその得意分野としてきっちりサポートしてくれます。教師にとっても、校正という作業段階を生成AIに委ねることで、子どもたちの「思考のプロセス(経過)」をじっくり見守ることができるようになり、授業を行ううえで大きなプラスになります。さらに、子どもたちは生成AIが作成したプレゼンテーション資料をすぐに活用し、発表に移ることができます。資料はクラス全体で共有されているため、自分の考えと他者の考えを容易に対比することも可能です。

結論として、どの教科であっても、これからは「考えること」が中心の学習になっていくと考えます。ただし、これを成立させるためには、いくつかの条件が整わなければなりません。

まず、「文章を読むこと」についてです。低学年の段階から、しっかりと文章を読む習慣を身に付ける必要があります。言語に関するリテラシーが低ければ、どの学年であっても学習は成立しないでしょう。デジタル教科書や生成AIをどのように駆使しようとも、学習の基盤が「文章の読み書き」であることに変わりはありません。確かに、紙とペンで文章を書くことと、キーボードや音声入力で文章を作成することは異なります。現状のデジタルツールによる表現は、かなり音声言語(話し言葉)に近いものが多くなっていると感じるからです。だからこそ、まずは基本となる「文章の読み書き」の力が不可欠なのです。

同時に、資料の整理の仕方も生成AI任せにするのではなく、自分でカテゴリーを設定し、情報を分類・整理する力を育むことが大事です。そして、ただ答えを聞くのではなく、「〇〇の視点から見るとどう違いますか?」「この根拠となるデータを教えてください」といった、AIを動かすための質の高い問い(プロンプト)をデザイン
する力
が、新たな資質・能力として必要になります。

そして「修正(推敲)」の力です。文章の構成としての修正は生成AI任せでもよいかもしれません。しかし、AIとの対話や他者の意見を聞く中で、新しく気づいたことや、それらを踏まえて「自分の考えを柔軟に変更・更新していくこと」こそが、これからの子どもたちに必須の資質能力であると考えます。


2026年5月21日木曜日

この時代、メディアとのかかわり方が難しい。

 

多様なメディアの時代になりました。それって、みんな感じていることだと思います。テレビを見るか、見ないか。テレビって見ないという話をよく聞きます。特に、リアルタイムでテレビを見る人って、どれだけいるのでしょう。特に若い世代は、リアルタイムでテレビを見ないんでしょうね。

情報の収集の仕方が大きく変化しているんですね。新聞から情報を獲得することを大切にしているNIE(エヌ・アイ・イー/Newspaper in Educatio)。様々な紙面から情報を選択し、それをもとに学習の展開を考えています。新聞ですから、画像と活字から、どう情報を獲得し、そこから、どのように対話を進めていくかなど、研究をしています。テレビでは、学校放送番組(NHK for School)が学習の中で活用されています。今は、オンデマンドで利用することができているので、番組を活用しなくても、資料として活用することも多くなっているんでしょうね。

新聞やテレビを一切見ないという子供も年々増えていっていると思います。自分の興味や関心に沿って情報を獲得する力はとても高くなっています。逆に言えば、関心がないこと、興味が持てないことについては、一切情報が入ってくることはなくなっています。新聞は、政治や経済、文化やスポーツ、地域情報と、自分が見たいと思っていない内容でも、1日分の情報として提供されてきていました。ですから、どんな記事でも、見出しが目に入ることも多かったのですが、新聞を読まなくなっているこの時代には、どんな記事があるのかということも目に入らなくなっているわけです。これは、テレビでも同じでしょう。ニュースなどに目を向けることがない子ども達も増えていると思います。

メジャーな新聞やテレビという媒体に触れることなく、自分が必要としている情報だけをSNSやYouTubeで選択していく。そうすると、ブラウザーのアルゴリズムはそのユーザが必要としている情報のみを選び出すようになっています。パーソナライズされていくのでしょう。フィルターバブル(泡の中に閉じ込められる環境)」「エコーチェンバー(似た意見だけが反響する部屋)」と呼ばれる現象です。そうなるとより狭い範囲の出来事を情報として獲得し、様々な情報に触れることが無くなってくるのだと言えます。

学校で、情報活用能力を高めることが必要だと言われています。確かに、偏った情報に左右されることも多くなるでしょう。だから、様々な情報に触れることた大切だと思います。本当に必要なのは「偏った情報に流されない態度」「あえて自分の興味の外にある良質な情報(新聞や信頼できるメディア)を取りに行く意志」です。

2026年5月1日金曜日

最近思っていることですが……。

最近思っていることですが……。

生成AIがさらに精度を高めたとき、果たして学校は生き残れるのでしょうか。そして「先生」という職業は残るのでしょうか。少なくとも、「知識を教え、学習を進める」という従来の学校の機能は、あまり意味をなさなくなってくるはずです。 子どもたちは今後、自分専用のパートナーである生成AIとともに学習を進めるようになるでしょう。自分の考えをAIに伝え、そこで対話的な授業が行われます。生じた疑問に対しても、自分の考えを仮説として持ち、先生や友達ではなくAIとのやり取りを通して解決していく。おそらくその方が、これまでの教室での一斉学習よりも個々の思考を深めることができ、結果的により質の高い学習活動が実現できるのだと思います。

学習とは、本来パーソナルなものです。自ら考えることから始まり、対話によって考えを深めていく。そうした理想的な形を実現できるのが、生成AIを活用した学習です。生成AIは日々進化しており、今考えていることも1年経てば古くなってしまうでしょう。すでにこうした学習様式を試行している学校も多くあるはずです。現場での検証を待つ必要はあるかもしれませんが、学習形態が根本から変化していくことは間違いありません。


一方で、だからこそ「実体験」の大切さがより一層重視されるようになるでしょう。鉛筆で字を書くことや、クレパスで絵を描くこと。工作でのりを使い、手についたベタベタを拭き取ることの心地悪さと大切さ。みんなでボールゲームを楽しみ、共同作業の意義を体感すること。そして、休み時間の何気ないおしゃべり。学校生活におけるさまざまな瞬間での実体験は、子どもたちの成長に決して欠かすことのできない要素として残るはずです。

そうはいっても、学校や先生の存在意義は確実に変わっていきます。しかし現状では、何一つと言っていいほど検証が進んでいません。そもそも鉛筆を使うことに意味があるのか。手書きで漢字が書ける必要があるのか。外国語を学習する意味は残るのか。数多くの疑問符が浮かびます。 だからこそ、これからの教育のために、早い段階での検証が不可欠なのです。教育に関する先進的な研究を推し進めることは大切です。国としてもしっかりと予算をつけ、国立大学の附属学校などで実験的に生成AIを活用した授業を行い、その実践結果を広く社会へ伝えるべきではないでしょうか。

2026年4月19日日曜日

学校だってDXできていますが…。

■ 学校現場のDX:子ども向けと先生向け デジタル化に関しては、大きく分けて「子どもたちが学習で使うためのDX」と「先生たちが事務で使うDX」があります。今回は、子ども向けについては一旦置いておき、先生たちのためのDXについて考えてみたいと思います。

■ すでに導入されている「先生のためのDX」 現在、教育現場ではすでに多くのシステムが導入されています。

  • 校務支援システム: 週案、出欠管理、保健データ整理、通知表・指導要録の作成など

  • 勤怠管理システム: 教職員の出退勤、出張、休暇の管理

  • 連絡ツール: 保護者への連絡やアンケート配信機能

  • グループウェア: 会議の簡素化や職員間の情報共有

  • その他: 子どもたちの心身の健康観察システム、成績処理ソフト、プレゼンソフトなど

こうして振り返ると、教育現場でも十分にDXが進められており、文科省が推進する「事務効率を上げるためのシステム」は一通り揃っているように見えます。

■ AI導入の壁と「切り札」としての可能性 一方、これからの主役となる「AI」の導入には課題があります。最大の懸念は個人情報の扱いです。学校が扱う機密情報がAIの学習に利用されないよう、Googleなどの提供元としっかり協議し、セキュアな環境を整える必要があります。 ただ、AIが教員の事務処理を効率化する「切り札」であることは間違いありません。セキュリティを理由に「現場では一切使えない」となってしまえば、大きな損失です。

■ これからの教員に必要な「バイブコーディング」の視点 今後は、AIを使いこなすために「プロンプト(指示文)」の書き方を覚えたり、AIと対話しながら直感的にシステムを作る「バイブコーディング」の感覚を身につけたりすることが重要になります。 プログラミング言語を一から学ぶ必要はありません。「こんなアプリや機能があったら業務が楽になるのにな」というアイデアを持ち、それをAIを使って実現していく力こそが、真の業務改善を推し進めます。


■ 統計調査と「現場のリアル」のギャップ
しかし、現実はそう簡単ではありません。新しいシステムの導入には、これまでも現場に多大な手間と時間を強いてきました。 すべての先生がデジタルに強いわけではありません。スマホ世代の若い先生が意外とパソコン操作に不慣れだったり、ベテラン層が新しいツールに適応しきれなかったりするのが現場のリアルです。

文科省の統計調査では「教員のICT活用が進んでいる」といった結果が出がちですが、これには疑問を感じます。学校現場は調査に対して「優等生な回答」をしてしまう傾向があり、またアンケートの設問自体が曖昧なことも多いからです。

現場のリアルなスキル差や負担感を直視した上で、それでもなお、早い段階でAI活用へと舵を切り、本質的な事務処理の効率化を図っていくことが、これからの学校教育には不可欠だと考えま

2026年3月28日土曜日

対話的学習とデジタル化の前に。低学年で本当に大切にすべき「基礎」とは

小学校の6年間は、子どもたちの心身が最も著しく成長する期間です。だからこそ、この変化の大きい期間を「同じ小学校だから」と一括りにし、同じような学習方法で進めることが果たして適当なのか、疑問に感じることがあります。

理想的な「対話的な学習」の条件 今、教育現場では「対話的な学習」が重視されています。子どもたち同士が話し合い、考えを深めていくこと自体に異論はありません。現在ではタブレット端末が普及し、インターネットや生成AIを活用して論拠を明確にし、異なる意見を持つ他者と対話を通して考えを広げていくことができます。これは間違いなく、理想的な学習の進め方の一つです。

しかし、問題は「どの時期からその学習形態を取り入れるか」です。 質の高い対話には、基盤となる知識や手段の活用能力が不可欠です。中学生や、小学校の高学年であれば、こうした学習も十分に成立するでしょう。しかし、学校生活の大半を占める学習時間において、最初の3年間は「一番基礎になる部分」を構築する時期です。3年生くらいまでは、高度な対話的学習に時間を割くよりも、もっと基本的な活動に重点を置くべきだと私は考えます。


低学年に必要なのは「鉛筆とノート」による脳への刺激
文科省は、発達段階に応じた工夫を前提に「1年生からの対話的な学習の導入」を大切と考えており、学校現場もこれまでそれに素直に従ってきました。 しかし、低学年に本当に必要なのは、何よりも基礎の徹底です。

鉛筆を持ち、ノートに書く。年齢が低い子どもほど、この行為は高い学習効果をもたらします。指先で鉛筆を動かすことが脳への強い刺激につながることは、研究でも示されています。黒板の文字を読み取り、自分の手を動かして書き写す。一見単純に思えるこの「身体性を伴う学び」こそ、大切にしなければなりません。

デジタルを否定するのではなく、順序の問題 私は決してデジタル化を否定しているわけではありません。これからの時代、デジタル機器の活用は必須です。 しかし「初めからデジタルありき」ではなく、子どもたちの能力を真に高めるためには、まず基礎をしっかりと固める順序が重要です。無理に理想論を押し付けるのではなく、発達の段階ごとに何が重要なのかを大人がしっかりと見極めて示していかないと、教育の向かう先が誤った方向に進んでしまう気がしてなりません。

2026年3月26日木曜日

漢字ドリルって必要なんですか。

漢字ドリルって、比較的よく使われるものだと思います。特に、宿題を出す際に利用しませんか。今は、アプリの方が多くなっているかもしれませんが。

いつごろからか、漢字ドリルを集めると、間違っている漢字の書き取りを先生が修正し、修正があるページについては付箋を貼るというのが当たり前のようになりました。たぶん、僕が担任をしていた頃には、なかったやり方です。

保護者が見るとひとり分ですから、大した労力に見えないと思います。しかし、先生の側では、1人2分かかったとすると、30人見ると1時間かかるということになります。これを毎日のようにやっていると、毎日1時間は漢字ドリルの処理時間ということになります。漢字ドリルの処理だけでいいのでしたら、まあ、それも仕方ないことだと思います。また、処理速度を上げて、1人1分と決めてやっていればよいのですが、実際の現場がそうなっているのか心配になります。

漢字ドリルの使い方として、このように手間をかけることが有意義なのか、実際に検証している人はいるのでしょうか。漢字を覚えるためにただ反復練習をすることは、あまり有益ではないと思います。それよりも、小テストを実施することの方が「テスト効果(Testing Effect)」があるという研究もあるようです。僕自身、担任をしていたときには、なるべく頻繁に小テストを実施するようにしていました。また、どのような用紙を使うのが効果的なのかも考えていました。

今は、漢字ドリルではなくアプリを利用して漢字を覚えるということも多くなっていると思います。東大の研究で、紙と鉛筆を使う方が、学習の始めの段階では有効だという成果が出ているそうです。ただ、他の研究では、アプリを使う方が子どもの学習意欲が持続し、よい結果を生み出しているというものもあるようです。

そう考えると、学習の始めの段階では2、3回紙と鉛筆で書いて覚え、たとえば1週間の間に覚えるべき10個の漢字があるなら、それを毎日アプリを使って2、3回練習し、週末にアプリを使って小テストを行うことで、効率よく学習を進めることができるのではないでしょうか。

僕は今それを試す立場にはいないので、ぜひ、読んでくれている先生がいれば、試してほしいなと思います。

統計処理も簡単にできる時代です。様々な試みをすることが大切だと思います。みんながやっているからといって、まねをする必要はありません。自分が有効だと思うことをやっていきましょう。

2026年2月27日金曜日

時代による変化が。AIもその一つだから。

 現在、子ども達はごく自然にAIを使っています。スマートフォンやタブレットを通じて日常的にAIに触れられるため、彼らにとってはすでに「あって当たり前」のツールです。今の段階で、彼らはすっかりAIを使いこなし始めていると言っていいでしょう。

振り返ってみれば、僕がパソコンを使い始めたのは1980年。そして、携帯電話やインターネットに触れ始めたのは1992年頃のことでした。この約45年の間に数多くの新しい技術が生まれ、それに伴って子ども達の「当たり前の範囲」も大きく広がってきました。

たとえば、1983年に登場したファミコン。僕自身も子ども達に混ざって夢中でプレイした記憶がありますが、現在の40代はまさにこのファミコンと共に育ってきた世代です。また、当初は接続が難しかったインターネットも、Windows 95の発売を機に一気に普及しました。現在の30代にとっては、インターネット環境が整っているのが「当たり前」の世代です。

1980年以降、どの時代に生まれたかによって、新しい技術に対する経験値や「何が当たり前か」の基準は大きく異なります。この前提の違いは、決して無視できないものです。

生まれた時からAIが存在する子ども達と、これから新しい技術として「学習しよう」とする大人とでは、AIに対する意識に決定的な差が生まれます。まだ全貌が見えないAIに対して、大人たちは恐れや戸惑いを感じているのが実情ではないでしょうか。

しかし、出遅れてしまった大人たちが今やらなければならないのは、とにかく早くAIに触れ、対話してみることです。 これからの学校は、AIを大いに活用していく場に変わっていくでしょう。だからこそ、先生一人ひとりが「教育現場でどうAIを使うべきか」を主体的に考えていかなければなりません。すでにAIを活用している先生方には笑われてしまうかもしれませんが、これからの学校教育のあり方について、僕は少なからず危惧を抱いています。

2026年2月23日月曜日

AIを使ってみてくれますか


前にも書いたことがあるんですが、今の先生達ってどのくらいAIを使っているんでしょうか。 世代による違いもあるかもしれませんね。若い世代は頻繁に利用し、それなりに使いこなしている印象があります。ただ、彼らは意外とパソコンを使わず、すべてスマホで完結させているという話もよく耳にします。

いずれにしても、AIに触れる機会を増やしていくことは、これからの時代とても大切です。

汎用的なAIとしては、以下の3つが有名です。

  • Gemini(Google)

  • ChatGPT(OpenAI)

  • Microsoft Copilot(Microsoft)

これらは検索代わりにもなりますし、対話型のパートナーとしても多くの人に活用されていることでしょう。 僕自身も、このブログの文章を校正してもらったり、イラストを作成してもらったりして活用しています。お馴染みのキャラクターも、Geminiと対話しながら誕生しました。一度ベースを作ってしまえば、新しいポーズや動きをつけることも簡単です。

ただ、やみくもに使うのではなく「必要性がある場面で利用する」のが良いと感じています。実際に文章を作らせたり、校正させたりして初めて「AIに何ができるのか」を実感として理解できるからです。最近は教育用のGeminiも登場しているようですから、すでに学校業務で活用し始めている先生も多いかもしれませんね。


また、子どもたちの学びをサポートするAI教材としては、Qubena(キュビナ)やMonoxer(モノグサ)が有名です。名古屋市では4年ほど前からQubenaを全市で導入していると聞きますし、Monoxerの活用事例についても耳にする機会が増えました。どちらも確かな使用実績があるため、自分で直接使ったことはなくても、名前を知っている先生は多いはずです。

ともかく、今の段階で「AIに全く触れていない」という人は少なくなってきているのではないでしょうか。最先端を追いかける一部の人だけでなく、私たちの日常業務の中にも使える場面はたくさんあります。

「まだ使ったことがないから」と立ち止まるのではなく、積極的に活用できる場面を見つけていく姿勢が大切です。その試行錯誤の経験こそが、何よりも大きな力になるはずですから。

2026年1月28日水曜日

AIを使った学習は変わってきますよね

  AIを自由に使えるようになった時、確実に中学年以上の学習の在り
方が変わることは、間違えないでしょう。読んでいないけど、文科省を初め、ICTにかかわってきた先生たちがいろいろと研究を進めていることと思います。

 AIを学習に生かすためには、やはり疑問を持つことが大切だと思います。教科書などの文章をそのまま覚えることに意味はないでしょうあし、素直に納得するだけであれば、AIの活躍する場面はないということになります。

 5年生の社会科の工業に関する単元で考えてみましょう。消費者のニーズに合わせて、いかに高品質なものを、効率よく、安全に作るかを子ども達は資料を見ながら考えることになると思います。子の単元の中で、自動化と人の手: ロボット(溶接・塗装など)と、人の手(最終チェック・細かい作業)の役割分担をどのようにしているのかが、この時間の課題になっているとします。具体的には、 ロボット(機械)と人間は、どのように仕事を分担しているのだろうかというような課題が出されると思います。今までであれば、全体でビデオなどの資料を見て、そこから分かったことをまとめる形になり、危険な作業や力仕事はロボット、細かい作業や最終確認は人間、という役割分担を理解することになるのだと思います。

 しかし、今もすでにそうかもしれませんが、各自が必要なビデオを選び、自分が考えた疑問に対しての回答をまとめることになるのでしょう。そうなってくると従来のように、子どもが意見を出したり、子供の意見を全体で共有したりする方法は、とりにくくなるかもしません。また、それ以上に、子ども達の学習評価をどうすればよいか考えなくてはならないでしょう。どのような疑問を持つことができたか。AIに対して、どのようなプロンプトを投げかけることができるのか、どのようなプレゼン形式が分かりやすくなるのか、これらのことは、事前に先生が考えておくはできないと思います。そして、従来のようなディベート型の授業も難しいかもしれません。

 1時間で授業を考えるよりも、数時間かけて、自分の疑問を解決し、自分なりのプレゼンをしてくことが求められるようになるのかな。

2026年1月27日火曜日

横浜市長がAIの全市導入を発表したけど、今更ではないんですか。

  横浜市長が、来年度から、全小中学生がAIドリルを使用できるようにすると発表しました。予算は8億円程度らしいですが、全国最大の都市で、小中学生合わせて26万人いるのですから、1人ベースでは3000円台になる計算です。まあ、横浜で使っていますって言えば、ネームバリューがあるので、提供企業としてはよいのかもしません。ロイロノートはそ


の形で全国的に利用され始めた側面があるでしょうから。

 AIドリルが話題になったのは、もう5年位前からだと思います。実際、いろいろなドリルを子ども達に使わせてきましたが、一定の効果はあると思います。どのAIドリルでも、5教科の問題を出せるようにしていますし、できる子は、かなり順調に利用することができていました。一方できない場合、前に学習したことに戻っていきます。特に、算数では、その形がとられています。そこでの支援が適切に行われればよいのですが、宿題の形をとると、なかなか難しい面もあるようです。また、慣れてくればよいのですが、慣れるまでは、上手く操作できない子どもも出てきたという記憶があります。解かなければならない問題数が多くなり、どうすることもできない子どもも出てきていました。

 もちろん、基本的には、AIドリルを使うことにメリットがあると思います。ただ、低学年の場合、手を使うことの必要性もあるかもしれません。

 今教えている先生も、保護者も、誰一人AIドリルを使って学習したことはありません。紙と鉛筆で学習を進めてきたわけです。例えば、漢字を覚える場合、AIドリルを使った方が覚えることができるのか、紙と鉛筆を使った方が覚えることができるのかということが検討されてはいないような気がします。そのあたりは、今後十分に検証されるべきではないかと思います。また、低学年の子ども達に、どの程度活用させるのかということも、今後検討した方がよい課題だと思います。手の動きを発達させることも、大切な教育活動ではないかという気もします。

 まあ、これからの時代、手で字を書くことはほとんどないでしょといわれれば、その通りだと思います。

 あとは、PADを使う際に使用するペンでしょうか。apple pencilは、画面上に手が触れても、問題なく利用できますが、安いpencilは、手がつくと、それに反応してしまいます。だからと言って、高いものを買うことは難しいでしょうが。それと、保管も現場は苦労していますね。

 よい面だけ見れば、本当に良いことばかりですが、課題も常にあることは、行政も理解してほしいですね。

 

2026年1月25日日曜日

AIの時代に、宿題って必要ですか




 AIの活用について、ここのところ、何回か書いてきました。実際に使ってみると、本当に便利だと思います。これは、先生にとってだけではなく、家庭内での学習にも十分使えるものだと思います。特に、算数の学習には、簡単に取り入れる子tができると思います。

 毎日、今日学習したことの習熟度を確認します。必要なのは、教科書に沿った単元一覧表。そして、学習している単元の授業計画書。そして、その日何を学習したのか、子ども達に確認し、その日の習熟度をチェックするプリントか、もちろん、PADででもよいです。ここまでに要する時間は、5分程度です。理解できていることが分かれば、その日の算数の学習は終了です。算数のある日には、これを必ずやります。躓きがあれば、何が躓きかを確認し、学習内容を復習します。そして、再度、習熟度のチェックをします。この場合は時間がさらに10分程度かかります。

 保護者の方から、宿題は出してほしいと言われたことのある先生は多いと思います。しかし、宿題という形はとても危険だと思います。なぜなら、宿題さえやればよいと、多くの子ども達が思うからです。宿題は、習熟しているものを定着するためにお香ものです。習熟の度合いを確認するためのものではありません。ですから、宿題に依存せず、何のために学習を家庭でするのかを明確にし、学習計画を立て、保護者と子どもで進めるべきだと思います。

 今の時代子ども達はテレビを見なくなっていると言われます。ゲームやYouTubeを見るために時間を使いたいわけです。ですから、学習がその時間とは別の時間に確保されていれば、子ども達と確執が生まれることは少ないと思います。うまく時間調整をすればよいと思います。

 そして、社会科や理科などは、学習内容を子ども達に聞き、面白いと思ったことを聞いていくことが大切だと思います。興味関心がどの方向にあるかを知ることは、子ども達の能力を伸ばすうえでとても役に立つ情報になるからです。また、子ども達が学習の中で、どのような疑問を持つことができたかを知ってほしいと思います。そのことが、新しい学習芽になると思います。


2026年1月24日土曜日

AIに聞けば、授業の組み立てを教えてくれますか。

 


3年生の算数の中に、三角形の単元があります。これを例に考えましょう。

 従来の授業では、ものさしや色紙などを利用して、実物を生かして、学習を進めてきました。この学習の中で、コンパスの利用などもしていったと思います。


 しかし、ipadを利用するようになり、授業自体が変わってきています。ipadを利用した場合、それぞれがどのような作業をしたり、考えたりしたことを簡単に共有することができるようになっています。また、教材を簡単に配布できる点も、先生にとっては、よいと思います。

 AIは、これまで通りの授業の展開も、ipadを利用した場合の授業の展開も考えてくれます。また、どのような資料を用意しておけばよいかも、教えてくれます。それぞれの場面や考え方に応じて、利用法を紹介してくれるのがとても便利だと思います。


 ともかく小学校の先生は、複数教科の授業をしなくてはなりません。それを考えると、AIをサポートに使いながら、授業の準備をすればよいと思います。また、ipadを使った場合や使わなかった場合のメリット、デメリットもはっきりさせることができるのもよいと思います。

2026年1月22日木曜日

AI試してみてもいいですか。社会科授業編

 AIの活用法ですが、プリントやテストを作るだけでなく、授業をするためにも、参考資料として活用することができると思います。右の資料は、天下統一の単元の中で、織田信長に関してのエピソードです。

 授業の中での発問や資料の提示など、授業に必要な事柄を事前にAIにまとめてもらうと、授業をスムーズに進めることができると思います。また、授業の中で、子ども達に人物のエピーソー
ドを話す準備もしてくれます。AIは、教科書に書かれていることを参照して、回答を作ってくれるので、先生が教科書を確認していなくても、問題はないと思います。

 それから、授業中でipadなどを活用する方法やタイミングなどについても回答してくれます。この授業の中では、長篠の戦を描いた
合戦屏風をどう使えばよいのかをAIが教えてくれます。ipadを使うのが苦手という先生にとっては、とても参考にすることができると思います。まあ、指導書にも書かれていることだとは思いますし、QRコードで、簡単に呼び出せるようになっていると思いますが。

 指導書も高いので、全クラス分あるとは限りませんから、そういう意味でも、AIの活用方法として考えてもよいのではないかと思います。

 こうやって授業の組み立てなどで、参考にすることができるとなると、授業の進め方や表現の仕方が一層大事になるような気がします。



2026年1月21日水曜日

AI試してみてもいいですか。算数小テスト編

 


 前回は漢字テストを作ることができるかを検証しました。

 今回は、算数のテストです。テストと言っても、習熟度を見るためのものです。授業時間の終わり5分でできる内容のものです。

 プロンプトは、「時間ごとに、3問ずつの問題を印刷することを前提に作ってほしい。」です。 結果は、右のような形になりました。padなどを使っている場合には、印刷する手間が省けるので、違った形がよいと思いますが、子ども達の学習状況の記録を簡単にチェックするためには、プリントしたものの方が分かりやすいかもしれません。その辺は、やり方と考え方だと思います。

 その場合には、下の図のような形の藻を利用することができます。これは、単元全体を確認するためのものです。選択で答えるパターンですので、子どもの理解度を測定するという点では、今一つだと感じる人もいると思います。

 この手のものなら、市販のドリルを購入すればよいということになるかもしれません。
 しかし、市販のドリルは、かなり問題数が多く、また、最後まで必ずやることを前提にしています。なかなか時間が取れないと思っている場合には、問題数を限定することができ、採点もしやすい自分流のプリント、もしくは、pad上の問題の方がより効果が上がると思います。

 AIを利用すれば、短時間で処理できるものを作ることができます。ドリルを先生が採点している状況よりは、効率的で、なおかつ習熟の度合いを見ながら、授業自体の方向性をコントロールできるはずです。算数の場合、習熟度で進めているかもしれません。その場合は、特に、そのグループの程度にあった問題を作ってもらうことができると思います。

 AIの活用は、AIに対しての理解とか、習熟ではないと思います。まずは、アイディアがあるかどうかではないでしょうか。AI初心者が偉そうに言うことはできませんが…。

2026年1月20日火曜日

AIを試してみてもいいですか。漢字テスト編。

  僕自身、AI初心者なので、もし、同じ初心者の人が読んでくれれば、参考になるかも。

 ともかく、おすすめは、いろいろと試すことだと思います。そこで、今回は、漢字テストを作ろうと考えました。プロンプト(AIに指示を出すこと)は、「4年生の光村の教科書の単元順に、新出漢字の一覧を作ってほしい。」にしました。使っているAIは、Geminiです。そうすると、単元ごとに一覧表を作ってくれました。そして、次のプロンプトで「5問ずつの漢字テストを作ってほしい」と書けば、右の図のような漢字テストが出来上がってきます。

 それをワードにコピーして使えば、ちょっと雑な感じもありますが、取り合えず漢字テストが出来上がります。もちろん、この漢字テストにケイ線などを入れたものにすれば、十分自作の漢字テストの完成になります。ケイ線は、一度作ってしまえば、次回からは、既にできている問題を張り込むだけで済むはずです。
 これができれば、算数の計算系の小テストづくりも簡単にできると思います。資料を一地確認する必要もないでしょうし、ともかく、作る手間がなくなることは大きな戦力になるのではないでしょうか。
 テストの前日、プリントを配ることもできますし、家庭配布用のものは、学校で使っている連絡用のアプリでも、配信できると思います。今どのような学習をしているかを家庭に知らせる一端にもなるのではないでしょうか。
 初心者の僕でも、簡単に作れましたので、ぜひ、やっていない先生は試してみればよいと思います。また、保護者の方であれば、同じように家庭学習用のプリントにすることもできます
。漢字は、ある程度覚える方法が必要だと思います。少ない問題数でテストをするのが効果的な学習になりますので、保護者の方も、ぜひやってみてはいかがでしょう。





2026年1月19日月曜日

先生、AIでできることを、探してね

 


 AIが話題になっているけど、学校というフィールドでもAIが活躍しそうですね。前回は、指導案を試しに作ってみましたが、指導案だけでなく、評価用のテストなども、簡単に作ってくれます。

 学年・教科・単元を指定して、さらに、評価項目別に問題を作るように指示するだけで、あっという間に評価用のテストを作成してくれました。あとは、レイアウトするだけで、十分使うことができるテストを仕上げてくれます。これならば、実際に市販のテストを購入するよりも手軽に評価用のテストを用意することができると思います。また、このテストを中心とした評価用の資料も時間をかけずに制作することができると思います。まだ、そちらは試していませんが、可能だと思います。僕は、今、Google Geminiを使っているので、基本的には、すべてスプレッドシートにデータが記入されますが、スプレッドシートよりExcelがよいという場合には、エクスポートして、利用すれば済むことなので、問題はないと思います。


 AIに関しては、使い込んでいるわけではないので、何とも言えませんが、ともかくすごい戦力になると思います。

 学習評価に関して、AIは、ものすごく力を発揮してくれると思います。テストで評価するのではなく、日々の教育活動の中で、気づいたことをメモしておくだけで、整理の仕方、有効な使い方をAIが一緒に検討してくれるようになると思います。また、資料を整理するのも、AIが得意とするところです。もちろん、まとめのテストだけでなく、小まめに学習の成果をチェックするなどの活用もできると思います。任せても大丈夫な相棒ができたと思って、活用し、より広い範囲でかつすることができるのを早くチェックすべきです。

2026年1月6日火曜日

元教員の視点で見ると心配。学校でAIの活用って、できますか。

  IT関係については、ここまで1度も書いていません。別にITが嫌いなわけでも、苦手だと思っているわけでもないのですが…。

 僕がパソコンを使い始めたのは1980年です。まだ、パソコンなんて言葉も普及していないかった頃です。秋葉原で、工学部に行っている友達に付き合ってもらい、買ってきました。

 それから45年がたっています
。45年間で、これほど進むなんて、誰も思っていなかったでしょう。早いんです。進み方が。あっという間に、考えていたことが古くなってしまうので、使い方など考えても追いつかない感じがします。それに、実際に今の環境で授業をしたことがあるわけではないので、書きにくいということもあります。

 ただ、AIについては、みんなで考えていくことが必要だと思います。小学校の先生は、無くならない職業の上位に入っていましたが、どうなんでしょう。

 確かに、子ども達が意欲的に、主体的に学習を進めるためのサポートをすることができるのは、人間の先生かもしれません。AIには、感情の動きを読み取ることは難しいと思うからです。しかし、考えを深めるためのツールとしては、生身の先生より、AIの方が、優れた力を発揮するかもしれません。

 もちろん、対子どもではない仕事については、AIは十分に力を発揮すると思います。実際、こうやってブログを書いていますが、僕も何かを調べるというときは、AIを使っていますし、挿絵や漫画などはすべてAIがやってくれています。使い始めると、その便利さが分かるので、できる限り、使うようにしています。おそらく、学校で出す文書などは、AIができる仕事です。また、行事の計画案の図式化や指導案なども、AIがやればよいことになってくると思います。教育評価なども、そうです。今まで複雑な作業をしていたのが、実に簡単な作業になると思います。

 今、先生たちに必要なことは、AIを使うスキルを高めることだと思います。実際に様々な場面でAIを活用すべきです。活用していく中で、AIがよりよいパートナーになっていくはずです。

教頭職の多忙さを考える:10年前の経験と教育DXがもたらす変化

私が教頭職を務めていたのは10年ほど前までですので、現在の状況とは異なる部分もあるかもしれません。当時は「教頭は校長より早く出勤し、校長より遅く退勤する」という暗黙の了解のような空気がありました。しかし、私はそれを頑なに守る必要はないと考えていたため、自分の仕事が終われば校長より...