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2025年6月8日日曜日

採用試験の倍率

 鹿児島や宮崎などの教員採用試験の倍率が発表されています。びっくりするような数字です。教員採用試験の倍率が2を割り込むと、人を選ぶことができなくなるといいます。それに、教員採用試験の倍率は高めに出ていいるんです。受験者は一つの自治体だけを受けているわけではありません。自分の出身地と都市部を受けるというのが多くいると思います。僕も、面接官を何回かやりましたが、申込書に書かれている住所はかなり遠方のものが多くありました。そういう人は、地元の採用試験に受かれば、併願していた場所には行きません。ですから、そう考えると最終倍率は、本当に低い値になると思います。

それに、今はやりの3年生で受験させるというのも、あまり実質的な効果がないような気がします。滑り止め程度に考えて、就職活動をする人も多くいると思います。

教員だけではないでしょうが、公務員全般に言われるのは、景気が割るとき、失業率が高いときには、応募が増えるのですが、景気が良くなり、初任給が上がり、失業率が低い今の状態では、あえて公務員になろうとか、教員を志望しようということは無くなってくるのだと思います。

教員免許を簡単にとらせるということも言われていますが、教員免許の取得者が増えても、結果はあまり変わらないような気がします。実際小学校の教員免許を取得できる大学の数はものすごく増えていると思います。僕が学生の頃には、国大+6校程度の私立で小学校の教員免許が取れるという感じでしたが、今では、かなり多くの大学で小学校の教員免許の取得ができるようになっています。そう考えると、免許の取得が問題ではなく、教員という職業事態に魅力がなくなっているということだと思います。

何回か書きましたが、一つは広がってしまったイメージです。実際テレビドラマなどを通して描かれる教員の姿はあまりやりたくなるようなものではありません。いまさら、強烈な個性の先生が登場してもリアリティはないでしょう。そうすると、困難な状況に追い込まれる姿が多くなるのも仕方ないのかもしれません。次に問題なのが待遇です。けっして給与が高いわけではありません。求められる倫理観は高く、職業的な制約も強く感じることを求められます。それに対する代償が少ないのだと思います。やりがいという言葉で、すべて絵のことが帳消しにできるような状態でもないと思います。

では、どうすればよいのでしょうか。前にも書きましたが、少なくとも、小学校の場合は、新採用の先生に担任を持たせないようにすべきです。そのために、かかるコストは膨大なものになりますが、それでも、やる価値はあると思います。教育現場に必要なことを実施していくのが行政の仕事であり、議会の仕事だと思います。採用試験を受けて、採用されて、安心して仕事ができるようにすることが、今は一番大事なのではないでしょうか。

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