3学期制の学校では、通知表が渡されたことと思います。その通知表ですが、本当に意味があるのでしょうか。まあ、保護者としては、一定の評価がされたと、一つの基準にはなるかもしれません。
しかし、現在の小学校の通知表は、基本的に指導要録を基準としています。ですから、3年生以上に3段階の評定がされるわけです。そして、指導項目についても3段階の評定がされています。
本来的には、この評価の基準は、すべての小学校で同じはずなのです。ところが、転校した先の学校と転校する前の学校の評価が全く違ってしまうということがあります。前の学校では、ほとんど2だったのに、転校したら3がつくようになったり、逆のこともあると思います。僕が若いころには、通知表の評価も、指導要録の評価も相対評価で行われていました。クラスの中での位置が関係が分かるようにつけられていたわけです。7%、24%、38%、24%、7%の5段階に分けて評価をする方法をとっていました。それが、絶対評価に変わっていったのです。ところが、実際には、「絶対」評価を行っているのかといわれると、かなり疑問が残ってしまいます。
学校の現実として、地域性が必ず反映しています。私立中学の受験率が高い学校の子ども達は、当然、「できます」。まあ、塾のおかげもあるでしょうが、基本的に1日の学習時間が長いのです。放課後3時間以上学習に充てているという子供の割合が6割以上という学校もあります。反対に、受験の割合が10%以下という学校もあります。当然、放課後の学習時間など、ほとんどありません。この差は、学力に関して大きく反映するのは当然です。ですから、学校間の評定が同じなのかといえば、全然違っているはずなのです。家庭で学習に力を入れている地域では、3の割合が60%だとしてもおかしくないわけです。一方あまり学習に熱心ではない地域の学校では3の割合が10%でも不思議はありません。それが、絶対評価ということですから。しかし、おそらく、どの学校も3をとっている子の割合はそれほど違っていないはずです。ですから、本来的な意味での絶対評価が今でも、実施されていないというのが現状だと思います。どこかしら、相対評価的な心理が働いていると思うのです。
それだけではありません。日本には留年制度はありません。たとえ、すべての教科の評価が1であろうと、進級してしまいます。そういうことも、通知表の在り方が重視されていない理由かもしれません。次回は、もう少し具体的に細かい評価の話をしていきたいと思います。
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