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2025年8月21日木曜日

教員の守備範囲はどこまで

 どんなスポーツであれ、企業であれ、それぞれが責任を持つ範囲は決まっています。

学級担任制は、学級に関すること、学級に在籍する子供に関すること、それらに対して、すべて責任を持つことにした制度でした。そして、文科省は、それを良いことに、次々施策を打ち出し、すべてを担任に任せてきたわけです。もちろん直接ではありません。文科省は、教育委員会に圧力をかければよいのです。そして、その圧力は、今度は各学校の校長にかけられ、校長は受けた圧力をそのまま担任にかけてくるという構図が出来上がります。まあ、新しく考えたことでも、圧力をかけるだけで達成させてきた担任がいるわけですから、いくらでも考えていいわけです。日本の先生たちがとても優秀で、金をかけなくても、数字を上げろと言えば上げ、授業時数を増やせと言えば増やし、発達障害に対応しろといえば対応し、保護者のご機嫌をとれと言えばとってきたわけです。当然、こんなやり方は破綻します。先生達からの指摘ではなく、まず第一に学生たちにそっぽを向かれたことがこの破綻の始まりでしょう。

要するに、学級担任の守備範囲なんてないわけです。野球でいえば、ピッチャー一人ですべてをカバーする状態だと言えばいいのでしょうか。

僕は、幸い40年以上学校にいましたが、保護者からのクレームを受けたことがありませんでした。これも、昔だったからでしょうか。僕が教員になったのは1982年です。校長としても、校長室で保護者と対応するような場面はありませんでした。これって、ついていただけかもしれません。まあ、これについては、詳しく書いた方が分かってもらえるでしょうから、後日書きます。

じゃあ、学級担任制をやめてしまうのかというのも、短絡的な気がします。まず、副担任を置くようにするなど、工夫をする方がよいと思います。副担任をすべてのクラスに置くことは急には無理ですから、2クラスに1名の副担任でもよいと思います。そのうえで、教科担任制を広げていくことが、一番確実な方法だと思います。もちろん、そのための人件費は膨大にかかるでしょうが、今まで人件費を抑えてきたわけですから、お金を引き出す努力を文科省はすべきです。副担任を置くことでだいぶ担任の守備範囲は狭くなると思います。常に、相談できる人がいる、常に、一緒に業務を進める人がいることは心の安定にも、時間の節約にもなると思います。

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