2026年5月23日土曜日

教員免許の在り方について考えてみた。

教員免許のあり方について様々な議論がなされているが、まず「教員という職業そのものの魅力」が向上しなければ、どのような制度改革も生きてこないのではないだろうか。

現在、教員免許には専修・一種・二種の3種類が存在する。しかし、採用時点でそれぞれの免許にどのような優位性があるのか、あるいは差がないのかすら判然としない。現場でも「専修免許を持っていたから、こんなメリットがあった」という話を聞いたことがない。二種免許では管理職になれないという事実は知られているが、免許の違いによる実質的な差として認識されているのはこの点くらいではないだろうか。実態として、採用試験の段階で免許による差が付くという印象はなく、事実、新規採用された教員が二種免許を保持しているケースもあった。

一般的な資格制度であれば、取得した区分によって採用時や給与面で明確な差(処遇の違い)が設けられているはずである。採用にも昇進にも直結しないのであれば、国が目指す「教員免許の修士レベルへの移行」など進むはずがない。現在、医学部や歯学部、薬学部などはライセンス(受験資格)そのものが大学の修業年限(6年制)と結びついている。理系分野全般において大学院進学率が高いのも、それが単なる自己研鑽ではなく、就職や研究職に就くための実質的な条件として機能しているからだ。一方で教員免許の場合、大学院を出ても相応のメリットが乏しい。教員採用試験の倍率が低下し続けている現在の状況では、志望者が「あえて大学院を出てから教員になろう」という発想に至らないのは当然である。


また、現在の「開放制(オープンライセンス制)」をとる教員免許だが、これも他の専門資格と同様に、統一された「国家試験」を実施し、合格者にライセンスを発行する形へ移行すべきではないだろうか。採用試験の倍率が下がれば、当然ながら教員の質を担保することは難しくなる。であれば、免許自体を厳格な国家資格とすることで、最低限の質の高さをスクリーニングできる。この土台があれば、将来的に「修士課程修了後に国家試験を受ける」という形への移行もスムーズになるはずだ。

いずれにせよ、冒頭に述べた通り、教員採用試験の志望者数そのものが増えない限り、どのような政策も「絵に描いた餅」に過ぎない。

どうなんでしょう。教員免許について、皆さんは、どのようにお考えでしょう。ぜひ、ご意見をお聞かせください。

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