2026年5月26日火曜日

チーム学年担任制でいいですか。

「チーム」という言葉が頻繁に使われ始めて、5、6年が経つと思います。相も変わらず、「予算はないけれど、アイデアは出したから現場で頑張ってね」という国の姿勢は変わっていないように感じられます。

簡単に言ってしまえば、これまで担任1人の力で保ってきた学級経営が、いよいよ保てなくなったということでしょう。東京都が公表している数値では、初任の先生が1年間で約5%(実数では200人以上)も退職しているそうです。これは教員採用試験の倍率が低下している現状を考えても、極めて深刻な数字です。

今の時代、初任者がいきなり単独で担任を持つこと自体、構造的に難しくなっているのだと思います。その大きな要因の一つが「デジタルデバイス」の存在です。

タブレットなどの端末を子どもたちに適切に使わせるためには、使用ルールの徹底が不可欠です。そうでなければ、学習のツールから一瞬でおもちゃへと変貌してしまうからです。今の世代の子どもたちはデジタルデバイスの扱いに慣れています。家庭でも触れる機会が多いですが、そのほとんどは学習のためではなく「お楽しみ(娯楽)」のためです。

慣れ親しんだ「おもちゃ」を学校で与えられ、「授業中に使っていい」と言われれば、最初のお約束を忘れて夢中になってしまう子が出てくるのは当然です。指導者側は、この子どもの心理をしっかりと理解した上で、これはおもちゃではなく「学習のためのツール」なのだという認識を、子どもたちの中に浸透させなければなりません。

これは「先生がその場で注意すればいい」というレベルの話ではありません。そんな簡単なことで約束が守れるなら、最初から問題にはならないのです。繰り返し、繰り返し指導し、子どもたちが心から納得した上で活用できるよう、粘り強く文化を作っていく必要があります。正直なところ、経験の浅い初任の先生に、最初からこれほどの指導技術を求めるのは酷だと言わざるを得ません。今まで以上に、教員に求められる指導技術のハードルが上がっている局面に来ていると感じます。

こうした背景もあってか、中学校から始まったとされる「チーム担任制(学年担任制)」が小学校でも導入され始めています。しかし、これが本当に小学校で機能するのでしょうか。

小学校のシステムは、基本的に「1学級に1人の担任」を前提に作られてきました。先生と子どもたちが密に関わり、時間をかけて一つの学級(集団)を作り上げていくことに価値が置かれてきたのです。

もし1週間ごとに担任が変わるシステムになったらどうなるでしょうか。 金曜日にトラブルが起こったとして、月曜日にはその経緯を深く知らない別の先生が担任になる。あるいは、友達関係で悩んでいる子が「本当に話を聞いてほしい先生」が担任として回ってくるのは1か月後……そんな事態が起きないと言い切れるでしょうか。

保護者は一体、どの先生に連絡や相談をすればよいのでしょうか。特定の人気のある先生に相談が集中してしまうことはないでしょうか。また、「学年全員が担任」という建前の中で、誰が最終的な責任を持って学年をまとめ、運営していくのでしょうか。

疑問は尽きません。このシステムは、一歩間違えれば「責任の所在を曖昧にする」だけになってしまうのではないか。そう危惧せざるを得ません。

みなさんは、この「チーム学年(チーム担任制)」というシステムについて、どのようにお考えになりますか。ぜひご意見をお聞かせください。

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